能登半島地震と地震保険
この地震は、能登半島西方沖から佐渡島西方沖にかけて伸びる活断層を震源とする逆断層地震でした。この活断層は、過去にも大きな地震を引き起こしてきたと考えられています。
能登半島地震は、死者245人、行方不明3人、負傷者1000人以上という甚大な被害をもたらし、住宅被害は約7万8千棟に上り、全壊が約8千棟に達しました。
地震の揺れによって、土砂崩れや液状化現象が発生。また、津波も発生し、沿岸部にも被害が出ています。
能登半島地震は、1983年の日本海中部地震以来、41年ぶりの震度7の地震となり、また、内陸部で発生した地震としては、1923年の関東大震災以来の規模となりました。
この地震は、日本の地震防災に大きな教訓を残しました。今後は、より強固な建物の建設や、迅速な避難体制の整備などが重要課題となっています。
近い将来の発生の切迫性が指摘されている大規模地震には、南海トラフ、日本海溝・千島海溝周辺海溝型、首都直下、中部圏・近畿圏直下があり、中でも、関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされる南海トラフ地震と、首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。
地震保険の更新をやめて大丈夫ですか?
令和6年1月1日、まさに新年が始まった矢先に起きたのが能登半島地震。被災された皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。弊社として出来ることとして被災された同じ代理店のお仲間に義援金を送らせていただきました。
そんな中、弊社に2つの同様となる2月に更新となる地震保険の更新を辞めたいという電話が掛かってきたときに、この時期に何故?と思い住宅ローンも残っているこの2人に聞いてしまいました。その回答はそれぞれ異なった内容でした。
- 地震保険料を払いたくない。旅費に充てたい
- 最近、千葉県には地震が来ていない。また今度考えたい
能登半島地震の事をお伝えし、何とかお考えを変えていただけたようですが、このようなお客さまは、次の更新の時にまた考え方が変わってしまうかも知れません。しかし住宅ローンをご利用されてまで手に入れた住宅。保険のプロとしては、地震保険の必要性をお伝えし地震保険の予算が足りなければ、一家の大黒柱として捻出方法を考えていただきたいものです。
地震保険の更新をしてしまうと今年、旅行にいけないというAさん

地震保険料を払うと今年は旅行に行けなくなるなぁ~!
最近、地震が来てないので地震保険の更新をやめたいというBさん

地震保険の更新は今回はやめて今度考えようかな?
日本全国で起きている地震はいつあなたの住む場所に来るか分かりません!

弊社は今まで住宅向け火災保険のHPで全国のお客様に非常に多くの火災保険を販売してきました。
長期住宅ローンの期間、例えば35年に合わせて火災保険の期間を35年、地震保険を5年としたご契約がとても多くあります。
ところが、住宅ローン利用中のお客様から5年更新の地震保険が値上げしているので、更新をやめたい、又は悩んでいるという声をいただくことがあります。
- 近所の人に聞いても地震保険を掛けている人が少なかった
- 地震保険に掛けるお金がもったない
- 自分の住んでいる地域に地震がくるとは思えない
しかしこれはちょっと待って下さい。
地震保険をやめようかと検討している人は能登半島地震、東日本大震災、熊本地震これら3つの大きな震災を思い出してほしいものです。3つと同様な地震があなたの街に来たときに、あなたの大切な財産である住宅はどうなるでしょうか?
熊本地震では、災害対応の司令塔となるべき自治体庁舎そのものが、大きな被害を受けました。これは地震対策よりも他の対策を優先してしまい「震災の対策」をしていなかったのです。30年以内の発生確率が1%未満でも発生したとされる熊本地震だけに、震災の対策について予算の優先順位は低かったのかも知れません。
震災への対策として補強工事はともかく個人なら地震保険料の財源を作るためには一度の旅行を控えるなどするなりすれば大変なことではないはずです。あなたの家の司令塔は誰ですか?大震災が来たら困るのは誰でしょう?
住宅ローン利用者は大震災で被災してしまうと「住宅ローン」「リフォームローン」の2重ローンとなる恐れがあります。住宅ローン利用者は特に地震保険は必要な保険なのです。