2016 年に発生した熊本地震から 7年を迎えました。 改めて、亡くなられた方々に対し謹んで哀悼の意を捧げるとともに、ご遺族の方々にお悔やみを申し上げます。

熊本地震では、被災者の生活の安定に寄与することを目的として政府と民間の損害保険会社が共同で運営する地震保険から 3,898 億円の保険金が支払われました。

天災は忘れた頃にやってくる

東日本大震災から5年。東北地方の復興がまだ出来てないうちに熊本県を震源地とする大地震が日本を襲いました。東日本大震災の次は関東地区、東海地区、南海トラフなどが危ぶまれておりましたが、今回の震災は意表を突かれたような形ではないでしょうか。

「天災は忘れた頃にやってくる。」

熊本に住んでいる多くの被災者がまさか熊本で起きるとは思わなかった人も地震の研究者も多くいたことと思われます。

今、被災されている方々は大変な思いをされていると思いますが、余震が続いておりますので決して安心できない状況にあると思います。熊本県から離れて住んでいる人達にも決して対岸の火事ではないかもしれません。今は被災された方々を応援しつつ、自らも大震災が来た時に備えておくべきでしょう。

熊本地震の概要 内閣府防災情報のページより

4月14日21時26分、熊本県熊本地方においてマグニチュード6.5の地震が発生し、熊本県益城町で震度7を観測しました。また、16日1時25分にはマグニチュード7.3の地震が発生し、益城町及び西原村で震度7を、熊本県を中心にその他九州地方の各県でも強い揺れを観測しました。

震度7の地震が同一地域で連続して発生するのは震度7が設定された1949年以降初めてのことです。これらの地震だけでなく、その後も熊本県から大分県にかけて地震活動が活発な状態となり、7月14日までに、震度7を2回、震度6強を2回、震度6弱を3回、震度5強を4回、震度5弱を8回観測するなど、震度1以上を観測した地震は合計1888回発生しました。

地震発生から2ヶ月程度経過した6月中旬にも、震度5弱の地震が発生(6月12日)するなど地震活動は継続しています。

被害の概要

熊本地震の人的被害は、7月14日時点で、死者55人、負傷者1814人。熊本県内では、地震後には18万人を超える方々が避難し、7月13日現在も約4700人の方々が避難生活を送っています。物的被害は、全壊約8300棟、住家被害計が16万棟。加えて、最大約45万戸断水、約48万戸停電、約11万戸ガス供給停止となり、交通網も道路・鉄道・空路が一時不通になるなど、大きな被害が発生しました。