損害保険の定義には、「急激・偶然・外来の事故とは」「不測かつ突発的な事故」という言葉があります。

  • 傷害保険の急激・偶然・外来の事故とは、突発的(急激)に、たまたま(偶然)、被保険者の身体の外部からの作用(外来)によって生じる事故のことをいいます。
  • 火災保険の不測かつ突発的な事故とは、予測不可能で突発的に発生した事故をいいます。 

損害保険の仕事をしている私としては、この「急激・偶然・外来の事故とは」「不測かつ突発的な事故」に該当しそうな事故が起きているなと考えさせれます。

日常生活でこの急激・偶然・外来、不測かつ突発的な事故が起きています!

  • 強風によるお仕事中の事故

2016年4月17日は強風の影響により東京都内ではビル工事の足場が崩れる事故が発生しました。

午前10時ごろ聖蹟桜ケ丘駅前で、解体工事中の9階建てビルを覆う足場やパネル数十枚が強風で落下したようです。

同日、午後2時ごろには足立区の千住本町商店街で、建設中の7階建てのビルの足場が高さ約30メートル、幅約50メートルにわたって崩れたようです。TVでパネル等が散乱するショッキングな様子が報道されていましたが、2つの事故とも幸い怪我人はなかったようです。

風による損害は時に甚大な災害となる恐れがあります。皆さん風の強い日には歩行中も自転車、自動車運転中も注意しましょう。

  • 安全管理を疑う従業員の傷害事故

群馬県富岡市の「群馬サファリパーク」で46歳の女性従業員がクマに襲われ死亡した事故を受け、群馬サファリパークは17日、臨時休園となりました。

この事故は2016年8月16日の午後、群馬サファリパーク園内にて車で巡回中だった女性従業員のSさんが、5歳のオスのツキノワグマに左胸などをかまれ死亡した。ツキノワグマは運転席側の窓から斎藤さんを襲ったとみられている。巡回用の車は動物の侵入を防ぐための金属製パイプが壊されていたという。

従業員を防護するこの金属製のパイプは、ツキノワグマのような力の強い大型動物に果たして有効であったのか?という点が気になります。群馬サファリパークは想定外の出来事と言っているようだが、安全管理や安全対策これらに問題があったのではないでしょうか?

私(高倉)自身、サファリパークには、プライベートで何回か言ったことはありますが、その時の光景では、大型動物は野性を失ったようにライオンなどは他にライオンがいる中で猫のように横たわる雄ライオンの姿はなんとも平凡な日々を暮らしているようにも思えましたが、過去のサファリパークなどの事故例を見ているとライオン、トラ、熊などに襲われる事故もあるようです。やはり猛獣は猛獣なので管理する園としては安全対策が重要と言えますね。

  • 通り魔による傷害事故

千葉市中央区で注射器のようなもので突然刺されるという、通り魔事件が発生しましたが、犯人逮捕に至ったようですので一安心です。そういえば直近日にも千葉市中央区の千葉公園付近で通り魔による犯行があったばかりでした。

報道によると被害者は、女子中学生ということなのですが、明らかに自分よりも弱い人を狙った卑劣な犯行であり、被害者のご両親は加害者の事を許せない思いでしょう。

犯行動機がよく分からない事件で全く理解不能ですが、これらの犯罪から逃れるのはどうしたら良いのか?と考えてしまいます。身近におかしな行動をしている人がいたら逃げるくらいしかないですかね。もし、被害者を見たらすぐに安否確認と警察への届出が必要です。

「まさかこんな事があるなんて。」そんな思いが巡る事件ですが、割と近所で起きただけに他人ごとには感じられない事件でした。

  • 繰り返される学校でのプール飛込事故

東京都立の高校で2016年7月、水泳の授業中に3年生男子がプールに飛び込んだ際に、プールの底で頭を打ち首を骨折して現在も胸から下がまひの状態というニュースがありました。

このプールの飛込による事故は少なくないのだとか。その理由は学校のプールは溺水防止のために浅めに設計されていて、そのため飛び込時の事故が起きるということなのだ。

こんな危険な状態があるにも関わらず、昨年度もプールの底に激突して首の骨を折るなどの重大事故は少なくても3件起きていると言います。

名古屋大学大学院教育発達科科学研究科・准教授の内田良さんのデータによると、障害事例を数えると、1983年~2014年まで学校管理下のプールで飛び込みによる障害事故が172件起きていて、そのうち154件が頭頚部の外傷によるものということを言っています。

え?と驚いたのはこの障害件数で、事故件数ではないということが推測できることです。障害事故とは恐らく後遺障害の残ってしまった大きな事故ということでしょう。飛び込みで頭だけを切ってしまった、打撲となった、等というような事故はカウントされていないということなのだと思います。

お客様が起こしてしまった、または被害を受けた自動車事故の人身事故では、圧倒的に軽傷が多く、重傷となることは珍しいと言えます。実際はどうなのか分かりませんが、この学校のプールで飛び込みによる事故は年間でも相当な件数があるのかなと考えてしまいました。

学校のプールは溺水防止のために浅めに設計されているなら、飛び込みは禁止にすべきではないか?と思います。子供たちのために考えてもらいたいものです。

  • 野球部員乗せたバスが正面衝突2人死亡​

石川県七尾市中島町笠師の自動車専用道路「のと里山海道」で8日早朝、同県珠洲(すず)市立緑丘中学校の野球部員21人ら23人を乗せたマイクロバスと、親子2人が乗ったワゴン車が衝突し、1年生の男子部員2人が死亡したほか、双方の運転手ら3人が重傷、14人が軽傷を負うという交通事故がありました。

ワゴン車はバスの右前部にぶつかっており、死亡した2人は運転席のすぐ後ろの2列にいた。野球部員らを乗せたマイクロバスは8日午前5時半ごろ、第17回石川県中学校軟式野球選手権大会の開会式がある金沢市内の野球場に向けて出発。バスは学校の所有で、部員の保護者が運転していたという。ふとした不注意から事故は起きたりするものですが、同乗者を乗せるとき運転される方は余程の注意が必要です。