水回りリフォーム工事業の損害保険

2023年9月のピックアップ

水回り工事損害保険

今月のご相談事例などを紹介します。

東京都の法人R様

東京都にある水回りリフォーム工事のお仕事をされている法人のR様。

水回りリフォーム工事業なので、器具交換における水漏れ事故と引き渡し後の水漏れ事故や従業員の怪我、第三者への賠償事故などの損害リスクがあり、そんな懸念から損害保険のお問い合わせをいただきました。                             

お仕事中の事故や引き渡し後の事故に弊社からは何パターンかの損害保険お見積りをご案内しながら提案となりご契約をいただいた保険種目は統合賠償責任保険ビジサポの基本特約Ⅰと引き渡し後の事故を補償する基本補償Ⅱ、従業員のケガのリスクには労災あんしん保険のご契約となりました。

水回りリフォーム工事業の賠償事故や労災事故にはどのような種類がある?

水回りリフォーム工事業における事故は、その作業内容の特性上、特有のリスクが存在します。これらの作業は主にキッチン、バスルーム、トイレ、洗面所などの水を使用する場所の修繕や改装に関わるため、水漏れ、滑りやすい床面、電気設備との関わりなど、独特の注意が必要です。以下は、水回りリフォーム工事業で発生し得る事故の種類です。

  • 滑倒・転倒事故

作業エリア内の床が濡れている場合や、作業中に水が床面にこぼれることで滑りやすくなり、滑倒や転倒事故が発生する可能性があります。

  • 電気ショック

水回りのリフォームでは水と電気が密接に関わるため、特にリスクが高くなります。不適切な電気工事や水漏れによる電気設備のショートが原因で、電気ショック事故が起こることがあります。

  • 水漏れによる事故

水回りの工事では、配管作業が頻繁に行われます。配管の不適切な接続や破損は、後日、水漏れを引き起こし、建物の構造に損害を与える原因となり得ます。

  • 切創事故

タイルのカットや配管作業時に使用する工具によって、切創事故が発生することがあります。鋭利な工具や材料の取り扱いには注意が必要です。

  • 重量物の取り扱いによる事故

浴槽や大型の洗面台など、重量物を取り扱う際の不適切な持ち運びや設置作業が原因で、腰痛、さらには重傷を負う事故が発生することがあります。

水回りリフォーム工事業の事故に必要な損害保険とは?

水回りのリフォーム業に必要な損害保険には、いくつかの主要な種類があります。水回りのリフォーム業で必要とされる損害保険は、事故や不測の事態から事業主、従業員、第三者を保護するために重要です。水回りのリフォーム必要な損害保険※は次の通りです。

  1. 賠償責任保険
  2. 建設工事保険
  3. 労災上乗せ保険※(従業員、協力会社(下請)がいる場合)
  4. 所得補償保険(個人事業主または小規模経営者の場合)

※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除いています。

水回りリフォーム工事業損害保険

水回りリフォーム工事業におすすめの賠償責任保険の特約

水回りリフォーム工事業向け賠償責任保険の補償について、特約の付帯を選択するのは非常に大切です。契約者が「事故が起きているのだから加入している賠償責任保険で対象になるだろう」という安易な考え方は特約の付帯状況によって対象となる場合とならない場合がありますので注意が必要です。

水回りリフォーム工事業の事業者は、この補償内容はどのような事故が対象になるのか?を掴んでおくことも大切ですが、特約には専門用語が多く契約者がその特約を理解するのは、難易度が高いと思います。よって、専門家であるプロの代理店には、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。

弊社がおすすめする賠償責任補償の特約は次の通りです。

賠償責任補償の特約 1 2 3 4
施設業務※1 対物超過復旧費補償特約 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 被害者治療費等補償特約 工事遅延損害補償特約
生産物※2 生産物・仕事の目的物自体損壊補償特約 対物超過復旧費補償特約 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 被害者治療費等補償特約

※1「施設の管理」「仕事の遂行」等に伴う賠償事故を補償するもの

※2 工事業者が行った仕事の結果が原因で、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたために、事業者が法律上の賠償責任を負担することにより被る損害を補償するもの

水回りリフォーム工事業におすすめの労災上乗せ保険の特約

水回りリフォーム工事業の従業員や協力会社(下請)の皆さまへの労災上乗せの補償について、特約の付帯と選択は非常に大切です。よって、専門家であるプロの代理店に、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。

弊社がおすすめする労災上乗せ補償の特約は次の通りです。

労災上乗せ補償の特約 1 2 3 4
賠償責任補償・費用補償 使用者賠償責任補償特約 雇用関連賠償責任補償特約 法律相談費用 事業主費用
怪我・業務上疾病の補償 入院・手術補償 休業補償特約 医療費用補償 通院補償

とにかく、労災事故で事業者が注意しなければならないのが、従業員と協力会社(下請け)の皆さまへの安全配慮です。万が一、お仕事中に後遺障害認定されるほどのお怪我を負った場合には損害賠償請求を受けることがありますので、賠償責任補償に関する特約は労災上乗せ保険にはマストです。

この他に、所得補償特約、天災危険補償、入院一時金特約などがございます。

水回りリフォーム工事業におすすめの建設工事保険の特約

水回りリフォーム工事業の建設工事保険は、その事業者にとって必要か不要か見極める必要があります。よって、専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。

弊社がおすすめする建設工事補償の特約は次の通りです。

建設工事補償の特約 支払保険金限度額増額特約 メンテナンス期間に関する特約

水回りリフォーム工事業におすすめの所得補償保険の特約

所得補償保険は、個人事業主にはおすすめですが、政府労災などの他にも社会保障の充実している会社の従業員はその限りではありません。所得補償保険は従業員人数の少ない法人または、社会保障の手薄い個人事業主向けになりますが、第三分野の医療保障や共済保障など他の補償等で重複していても多少、多く掛けておくのはむしろおすすめです。しかしながら、補償の掛けすぎにはムダが生じる可能性があり注意が必要となりますので、その事業者にとって、どの程度が適正になるのか?専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。

弊社がおすすめする所得補償の特約は次の通りです。

所得補償の特約など 補償期間(てん補期間) 補償対象範囲 傷害による死亡・
後遺障害補償
三大疾病一時金
おすすめの補償内容

3か月または1年

入通院・自宅療養
1000万円以上 50万円以上

この記事のまとめ

水回りリフォーム工事業損害保険

水回りリフォーム工事業に必要な損害保険※には4種類(法人は所得補償を除き3種類)あります。その4種類(法人は3種類)の中にある特約には多くの種類がございますが、全て必要という事ではなく、特約の必要度合いは事業者それぞれの状況や規模によって補償内容も変わります。

※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除く。

尚、気になる保険料は、売上高、補償内容やオプション、補償金額、補償範囲、事業者のご年齢などによって異なります。具体的な商品や料金について気になった事業者さまは、弊社に直接相談されることをおすすめします。

水回りリフォーム工事業の皆さまにご案内可能な損害保険はこちら

今回、ご紹介をしました水回りリフォーム工事業のお客さまだけでなく、今月も多くの事業者さまからのお問い合わせをいただきました。個人事業主、または会社をはじめて間もない事業者さまや、損害保険に加入をしているけど今一度、見直しをお考えられている事業者さまは、今回の事例をご参考にされてみてください。

また、損害保険について気になる商品がございましたら下記リンクからお問い合わせください。プロ代理店が貴社さまのお悩みを解決します!