空調設備工事業の損害保険

2023年10月の損害保険 ピックアップ

空調設備工事業損害保険

今月のご相談事例などを紹介します。

栃木県の法人K様

栃木県にある空調設備工事(既存店舗、新築現場の空調設備工事)のお仕事をされている法人のH様。

空調設備工事業なので、エアコンの工事中にお客様のレジや機械などを破損させる危険、新築現場にて他業種の仕上げ物の破損、協力会社が起こしてしまう事故や労災事故などの損害リスクがあり、そんな懸念から賠償責任保険と労災上乗せ保険のお問い合わせをいただきました。                             

お仕事中の事故や引き渡し後の事故に弊社からは何パターンかの損害保険お見積りをご案内しながら提案となりご契約をいただいた保険種目は統合賠償責任保険ビジサポの基本特約Ⅰと基本補償Ⅱ、台風等自然災害に備えて工事の保険、従業員のケガのリスクには労災あんしん保険のご契約となりました。

空調設備工事業の賠償事故や労災事故にはどのような種類がある?

空調設備工事業は、高所作業や電気工事など、様々な危険を伴う業種です。ここでは、空調設備工事業における主な事故の種類を説明します。

  • 落下事故

高所での作業中に発生する落下や、工具や材料が落下して作業者や通行人を直撃する事故です。

  • 感電事故

電気配線作業中に誤って電源を入れたり、断線している配線に触れたりすることで発生します。

  • 切創・挟み込み事故

鋭利な工具や設備部品の取り扱い中、または重い設備を移動・設置する際に発生します。

  • 転倒・滑落事故

作業場所の不均一な地面や、油や水などで滑りやすくなった表面で発生する事故です。

  • 器材の破損や誤操作による事故

設備の不適切な取り扱いや設置ミスが原因で、設備自体の破損や機能不全を引き起こします。

  • 化学物質による健康被害

冷媒ガスなどの化学物質の取り扱い中に漏洩が発生し、吸入や皮膚への接触による健康被害が起こることがあります。

  • ​​熱中症

屋外や換気の悪い場所での長時間作業により、特に夏場に発生しやすい事故です。

空調設備工事業の事故に必要な損害保険とは?

空調設備工事業に必要な損害保険※は次の通りです。

  1. 賠償責任保険
  2. 建設工事保険
  3. 労災上乗せ保険※(従業員、協力会社(下請)がいる場合)
  4. 所得補償保険(個人事業主または小規模経営者の場合)

※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除いています。

 

空調設備工事業におすすめの損害保険

ベテランのプロ代理店が損害保険特約の重要性を教えます!

空調設備工事業に必要な損害保険を紹介しましたが、事業者(保険の契約者)が注意しなければならないのは、特約の重要性を検討しておくことです。せっかく損害保険に加入をしていただいても、その特約を付けていなかったので、「対象外事故で全額、事業者の負担」と最悪の事態にならないようにしておきたいところです。損害保険には様々なリスクに応じた特約がありますが、一般の人には難しい名称、理解しにくい内容が多岐にわたります。そこで良く分からない名称、理解しにくい内容の為に、特約を付保する、付保しないことで悩まれる事業者様が多いのですが、特約付保について判断のポイントとしては次の2つです。

  1. 少しでもその特約の損害リスクがあるなら付帯する
  2. 特約がよくわからないなら、自分で判断せず担当の代理店さんと相談

 

このようにすると良いでしょう。尚、弊社がお客様へ良くあるアドバイスのケースとしては、お客様が特約の付帯を迷ったら、付けておくようにおすすめしています。何故かと言えば特約をつけておくことによって、事故が起きた際にあの時に付けておいてよかったとなるからです。

 

続きまして、それぞれ損害保険のおすすめ特約をご紹介します。

空調設備工事業におすすめの賠償責任保険の特約

空調設備工事業向け賠償責任保険の補償について、特約の付帯を選択するのは非常に大切です。契約者が「事故が起きているのだから加入している賠償責任保険で対象になるだろう」という安易な考え方は特約の付帯状況によって対象となる場合とならない場合がありますので注意が必要です。

事業者は、この補償内容はどのような事故が対象になるのか?を掴んでおくことも大切ですが、特約には専門用語が多く契約者がその特約を理解するのは、難易度が高いと思います。よって、専門家であるプロの代理店には、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。

弊社がおすすめする賠償責任補償の特約は次の通りです。

賠償責任補償の特約 1 2 3 4
施設業務特約※1 対物超過復旧費補償特約 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 被害者治療費等補償特約 工事遅延損害補償特約
生産物特約※2 生産物・仕事の目的物自体損壊補償特約 対物超過復旧費補償特約 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 被害者治療費等補償特約

※1「施設の管理」「仕事の遂行」等に伴う賠償事故を補償するもの

※2 工事業者が行った仕事の結果が原因で、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたために、事業者が法律上の賠償責任を負担することにより被る損害を補償するもの

空調設備工事業におすすめの労災上乗せ保険の特約

空調設備工事業の従業員や協力会社(下請)の皆さまへの労災上乗せの補償について、特約の付帯と選択は非常に大切です。よって、専門家であるプロの代理店に、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。

弊社がおすすめする労災上乗せ補償の特約は次の通りです。

労災上乗せ補償の特約 1 2 3 4
賠償責任補償・費用補償 使用者賠償責任補償特約 雇用関連賠償責任補償特約 法律相談費用 事業主費用
生産物特約 入院・手術補償 休業補償特約 医療費用補償 通院補償

とにかく、労災事故で事業者が注意しなければならないのが、従業員と協力会社(下請け)の皆さまへの安全配慮です。万が一、お仕事中に後遺障害認定されるほどのお怪我を負った場合には損害賠償請求を受けることがありますので、賠償責任補償に関する特約は労災上乗せ保険にはマストです。

この他に、所得補償特約、天災危険補償、入院一時金特約などがございます。

空調設備工事業におすすめの建設工事保険の特約

空調設備工事業の建設工事保険は、その事業者にとって必要か不要か見極める必要があります。よって、専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。

弊社がおすすめする建設工事補償の特約は次の通りです。

建設工事補償の特約 支払保険金限度額増額特約 メンテナンス期間に関する特約

空調設備工事業におすすめの所得補償保険の特約

所得補償保険は、個人事業主にはおすすめですが、政府労災などの他にも社会保障の充実している会社の従業員はその限りではありません。所得補償保険は社会保障の手薄い個人事業主向けになりますが、第三分野の医療保障や共済保障など他の補償等で重複していても多少、多く掛けておくのはむしろおすすめです。しかしながら、補償の掛けすぎにはムダが生じる可能性があり注意が必要となりますので、その事業者にとって、どの程度が適正になるのか?専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。

弊社がおすすめする所得補償の特約は次の通りです。

所得補償の特約など 補償期間(てん補期間) 補償対象範囲 傷害による死亡・
後遺障害補償
三大疾病一時金
おすすめの補償内容

3か月または1年

入通院・自宅療養
1000万円以上 50万円以上

この記事のまとめ

空調設備工事業におすすめの損害保険

空調設備工事業に必要な損害保険※には4種類(法人は所得補償を除き3種類)あります。その4種類(法人は3種類)の中にある特約には多くの種類がございますが、全て必要という事ではなく、特約の必要度合いは事業者それぞれの状況や規模によって補償内容も変わります。

※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除く。

尚、気になる保険料は、売上高、補償内容やオプション、補償金額、補償範囲、事業者のご年齢などによって異なります。具体的な商品や料金について気になった事業者さまは、弊社に直接相談されることをおすすめします。

空調設備工事業の皆さまにご案内可能な損害保険はこちら

今回、ご紹介をしました空調設備工事業のお客さまだけでなく、今月も多くの事業者さまからのお問い合わせをいただきました。個人事業主、または会社をはじめて間もない事業者さまや、損害保険に加入をしているけど今一度、見直しをお考えられている事業者さまは、今回の事例をご参考にされてみてください。

また、損害保険について気になる商品がございましたら下記リンクからお問い合わせください。プロ代理店が貴社さまのお悩みを解決します!