消防設備保守点検工事業の損害保険
2023年11月の ピックアップ

今月のご相談事例などを紹介します。
北海道の法人M様
北海道の消防設備保守点検・工事業のお仕事をされている法人のM様。
消防設備保守点検・工事業なので、機材の破損、壁や天井などの破損、誘導灯などの工事の際に電気を落とす可能性などから賠償事故や、従業員や協力会社(下請)の業務災害につながる恐れから、大きな損害リスクの可能性があるとの事でお問い合わせをいただきました。
弊社からは消防設備保守点検工事業向けに数パターンのお見積りを何度かご案内しながらM様のご意見を伺いつつ補償内容と特約を調整し、ご契約をいただきました。お選びいただいた種目は損害賠償リスクに備えて統合賠償責任保険ビジサポ、従業員や協力会社のおケガのリスクに備えて労災あんしん保険のご契約となりました。
消防設備保守点検工事業の賠償責任事故や労災事故にはどのような種類がある?
消防設備保守点検工事業における事故には、いくつかの一般的な種類があります。これらの事故は作業中の安全対策の欠如、設備の不具合、または操作ミスによって引き起こされることが多いです。以下に、そのような事故の種類をいくつか挙げます。
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転倒・転落事故
作業員が高所で作業する際に、適切な安全対策や保護具の使用がないと、転倒や転落の危険があります。これは、重大な怪我や死亡事故に直結する可能性があります。
- 感電事故
電気を使用する設備や機器の点検、保守作業中に、不適切な操作や保護措置の不足により感電事故が発生することがあります。
- 火災事故
消防設備の点検や保守工事中に、誤った操作や設備の不具合により火災が発生する可能性があります。特に、火災報知器やスプリンクラー系統の作業中には注意が必要です。
- 器具や機械の操作ミスによる事故
設備や機器の誤った操作や不適切な使用は、怪我や設備の損傷を引き起こす可能性があります。
- 物体の落下による事故
高所での作業中に工具や部品が落下し、下にいる作業員や通行人に怪我をさせる事故も発生します。
消防設備保守点検工事業に必要な損害保険とは?
消防設備保守点検工事業に必要な損害保険には、いくつかの主要な種類があります。消防設備保守点検工事業で必要とされる保険は、事故や不測の事態から事業主、従業員、第三者を保護するために重要です。消防設備保守点検工事業に必要な損害保険※は次の通りです。
消防設備保守点検工事業に必要な損害保険※は次の通りです。
- 賠償責任保険
- 建設工事保険
- 労災上乗せ保険※(従業員、協力会社(下請)がいる場合)
- 所得補償保険(個人事業主または小規模経営者の場合)
※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除いています。

ベテランのプロ代理店が損害保険特約の重要性を教えます!
消防設備保守点検工事業に必要な損害保険を紹介しましたが、事業者(保険の契約者)が注意しなければならないのは、特約の重要性を検討しておくことです。せっかく損害保険に加入をしていただいても、その特約を付けていなかったので、「対象外事故で全額、事業者の負担」と最悪の事態にならないようにしておきたいところです。損害保険には様々なリスクに応じた特約がありますが、一般の人には難しい名称、理解しにくい内容が多岐にわたります。そこで良く分からない名称、理解しにくい内容の為に、特約を付保する、付保しないことで悩まれる事業者様が多いのですが、特約付保について判断のポイントとしては次の2つです。
- 少しでもその特約の損害リスクがあるなら付帯する
- 特約がよくわからないなら、自分で判断せず担当の代理店さんと相談
このようにすると良いでしょう。尚、弊社がお客様へ良くあるアドバイスのケースとしては、お客様が特約の付帯を迷ったら、付けておくようにおすすめしています。何故かと言えば特約をつけておくことによって、事故が起きた際にあの時に付けておいてよかったとなるからです。
続きまして、それぞれ損害保険のおすすめ特約をご紹介します。
消防設備保守点検工事業におすすめの賠償責任保険の特約
消防設備保守点検工事業向け賠償責任保険の補償について、特約の付帯を選択するのは非常に大切です。契約者が「事故が起きているのだから加入している賠償責任保険で対象になるだろう」という安易な考え方は特約の付帯状況によって対象となる場合とならない場合がありますので注意が必要です。
事業者(保険契約者)は、この補償内容はどのような事故が対象になるのか?を掴んでおくことも大切ですが、特約には専門用語が多く契約者がその特約を理解するのは、難易度が高いと思います。よって、専門家であるプロの代理店には、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。
弊社がおすすめする賠償責任補償の特約は次の通りです。
賠償責任補償の特約 | 1 | 2 | 3 | 4 |
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施設業務特約※1 | 対物超過復旧費補償特約 | 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 | 被害者治療費等補償特約 | 工事遅延損害補償特約 |
生産物特約※2 | 生産物・仕事の目的物自体損壊補償特約 | 対物超過復旧費補償特約 | 財物損壊を伴わない使用不能損害補償特約 | 被害者治療費等補償特約 |
※1「施設の管理」「仕事の遂行」等に伴う賠償事故を補償するもの
※2 工事業者が行った仕事の結果が原因で、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたために、事業者が法律上の賠償責任を負担することにより被る損害を補償するもの
消防設備保守点検工事業におすすめの労災上乗せ保険の特約
消防設備保守点検工事業の従業員や協力会社(下請)の皆さまへの労災上乗せの補償について、特約の付帯と選択は非常に大切です。よって、専門家であるプロの代理店に、ある程度おまかせのプランニングをしてもらうと良いでしょう。
弊社がおすすめする労災上乗せ補償の特約は次の通りです。
労災上乗せ補償の特約 | 1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|---|
賠償責任補償・費用補償 | 使用者賠償責任補償特約 | 雇用関連賠償責任補償特約 | 法律相談費用 | 事業主費用 |
怪我・業務上疾病の補償 | 入院・手術補償 | 休業補償特約 | 医療費用補償 | 通院補償 |
とにかく、労災事故で事業者が注意しなければならないのが、従業員と協力会社(下請け)の皆さまへの安全配慮です。万が一、お仕事中に後遺障害認定されるほどのお怪我を負った場合には損害賠償請求を受けることがありますので、賠償責任補償に関する特約は労災上乗せ保険にはマストです。
この他に、所得補償特約、天災危険補償、入院一時金特約などがございます。
消防設備保守点検工事業におすすめの建設工事保険の特約
消防設備保守点検工事業の建設工事保険は、その事業者にとって必要か不要か見極める必要があります。よって、専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。
弊社がおすすめする建設工事補償の特約は次の通りです。
建設工事補償の特約 | 支払保険金限度額増額特約 | メンテナンス期間に関する特約 |
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消防設備保守点検工事業におすすめの所得補償保険の特約
所得補償保険は、個人事業主にはおすすめですが、政府労災などの他にも社会保障の充実している会社の従業員はその限りではありません。所得補償保険は社会保障の手薄い個人事業主向けになりますが、第三分野の医療保障や共済保障など他の補償等で重複していても多少、多く掛けておくのはむしろおすすめです。しかしながら、補償の掛けすぎにはムダが生じる可能性があり注意が必要となりますので、その事業者にとって、どの程度が適正になるのか?専門家であるプロの代理店に、ご相談されると良いでしょう。
弊社がおすすめする所得補償保険の特約は次の通りです。
所得補償の特約など | 補償期間(てん補期間) | 補償対象範囲 | 傷害による死亡・ 後遺障害補償 | 三大疾病一時金 |
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おすすめの補償内容 | 3か月または1年 | 入通院・自宅療養 | 1000万円以上 | 50万円以上 |
保険料は、売上高、補償内容やオプション、補償金額、補償範囲、事業者のご年齢などによって異なります。具体的な商品や料金について気になった事業者さまは、弊社に直接相談されることをおすすめします。
この記事のまとめ

消防設備保守点検工事業に必要な損害保険※には4種類(法人は所得補償を除き3種類)あります。その4種類(法人は3種類)の中にある特約には多くの種類がございますが、全て必要という事ではなく、特約の必要度合いは事業者それぞれの状況や規模によって補償内容も変わります。
※社有車、事務所、会社特有の資産である機械の動産等の損害保険は除く。
尚、気になる保険料は、売上高、補償内容やオプション、補償金額、補償範囲、事業者のご年齢などによって異なります。具体的な商品や料金について気になった事業者さまは、弊社に直接相談されることをおすすめします。
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今回、ご紹介をしました消防設備保守点検工事業のお客さまだけでなく、今月も多くの事業者さまからのお問い合わせをいただきました。個人事業主、または会社をはじめて間もない事業者さまや、損害保険に加入をしているけど今一度、見直しをお考えられている事業者さまは、今回の事例をご参考にされてみてください。
また、損害保険について気になる商品がございましたら下記リンクからお問い合わせください。プロ代理店が貴社さまのお悩みを解決します!