事業者の皆様に聞いて欲しい損害保険の重要性について
損害保険業界に携わり28年。これまで数多くの事業者さまとお話をさせていただく中で、頻繁に直感することがあります。
それは、「この社長さまは、今目の前にある自社の重大なリスクに気づいておられないな」という危機感です。
事業を継続していく上で、リスクはいずれ必ず表面化し、その時に初めて肌で感じ取ることになります。しかし、本当に恐ろしいのは「リスクの存在に気づいていない、何も感じていない『今』この瞬間」なのです。
経営判断を狂わせる「正常性バイアス」の恐ろしさ
近年、「正常性バイアス」という言葉をよく耳にするようになりました。 これは、自分にとって都合の悪い情報を無意識に無視したり、過小評価してしまう人間の心理的特性(思い込みや先入観)を指します。
過去の痛ましい自然災害においても、「警報が出ているのに避難しなかった」「危険が迫っているのに、自分だけは大丈夫だと思い込み逃げ遅れた」というケースが多く報告されています。人間は、日常の延長線上に突如として現れる危機を、本能的に「大したことはない」と処理してしまう生き物なのです。
「過去に事故がない」は、未来の安全を保障しません
そして、この正常性バイアスは、企業経営における「損害保険の捉え方」にもそっくりそのまま当てはまります。 実際、労災上乗せ保険や事業向け賠償責任保険について、お客さまから次のようなお声をいただくことは少なくありません。
- 「従業員とは普段からコミュニケーションが取れているし、家族のようなものだ。万が一労災事故が起きても、会社を訴えるような真似は絶対にしないだろう」
- 「現場の安全管理は徹底しているし、長年この手順でやってきて第三者に迷惑をかけたことは一度もない。だから数千万円規模の賠償事故など起きるはずがない」
- 「そもそも元請けから指定されていないから、高い保険料を払ってまで賠償責任保険に入る必要性を感じない」
これらはすべて、経営者の願望を含んだ「思い込み」や「先入観」に過ぎず、企業にとって最大のリスクです。
万が一、業務中の重大な事故や、製品の欠陥による損害賠償、従業員からの訴訟が起きた場合、経営へのダメージは計り知れません。正常性バイアスによって保険加入という「金銭的リスクの回避(転嫁)」を怠っていたがために、個人事業主さまであれば破産、法人さまであれば倒産へと追い込まれるケースが実際に存在します。
【実際に起きている事故の現実(※特定を避けるため一部改変しています)】
ケース1:従業員からの高額訴訟(安全配慮義務違反)
建設作業現場で従業員が脚立から落下。後遺障害を伴うケガを負った事例。「国の労災保険が下りるから大丈夫」と経営者は安堵していましたが、後日、従業員の家族から「会社の安全管理体制に不備があった」として数千万円の損害賠償請求(訴訟)を起こされ、企業の資金繰りが一気にショートする事態に陥りました。
ケース2:商業施設での作業ミス(賠償限度額の超過)
商業施設の清掃作業中に、誤って高所の大型ガラスを落下させてしまった事例。幸い通行人に怪我はありませんでしたが、ガラス自体の高額な修繕費に加え、施設の一部閉鎖を余儀なくされたことによる「営業補償(休業損害)」が発生。社長さまは「1,000万円の賠償保険に入っているから安心だ」と考えておられましたが、実際の損害額はそれを大幅に上回り、自己負担額が数千万円にのぼる倒産危機の事態となりました。
万が一このような事態が起きた場合、経営へのダメージは計り知れません。正常性バイアスによって保険加入という「金銭的リスクの回避(転嫁)」を怠っていたがために、個人事業主さまであれば破産、法人さまであれば倒産へと追い込まれるケースが実際に存在します。
大難を小難に変えるための合理的な備えを
リスクは見えないだけで、常に皆さまの事業の足元に潜んでいます。 「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫」という先入観を一度捨ててみてください。
保険とは、「万が一の事態が起きた際、わずかなコストで企業存続に関わる致命傷(大難)を回避する」ための極めて合理的な防衛策です。特に、事故や災害による金銭的損失のダメージを受けやすい中小企業さま、個人事業主さまにとって、その重要性は計り知れません。
リスクが顕在化してからでは遅いです。「何も起きていない今」だからこそ、自社の事業リスクを客観的に見つめ直し、適切な損害保険の手当てができているか、合理的な視点で確認することをお勧めいたします。
「うちの会社は大丈夫だろうか…」と少しでも不安を感じた社長さまへ
正常性バイアスを打ち破る第一歩は、プロの客観的な視点を入れることです。 現在ご加入の保険(あるいは未加入の状況)が、現在の事業リスクに対して本当に「過不足のない合理的な内容」になっているか、一度点検してみませんか?
ご訪問の必要はありません。オンラインやWeb上のやり取りのみで、効率的かつ迅速に貴社のリスク診断と最適なプランニングを実施いたします。